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座る位置の心理的効果2

 今回は2人で座るときの位置についてのお話です。普段誰かと1対1で話をするときには、真正面に対峙して座ることが多いのではないでしょうか。
 実はこの座り方は心理学的にはあまり良くないとされています。なぜかと言うと、真正面に座って視線を正面から交わすと、相手は圧迫感や緊張感を感じてしまうからです。もちろん、ある程度知った仲ならそのようなことは減りますが、まだそれほど親しくない間柄や、商談のときにはちょっと気にしたほうが良いようです。では、どのような座り方が良いのでしょうか。
 ベストとされているのがL字型、つまり相手と身体の向きが直角になるように座る、もしくは並んで同じ方向を向くこととされています。これは心理カウンセリングでも取り入れられています。基本的にクライエントさんとカウンセラーは真正面に対峙せず、L字型に座ることが多いようです。また、L字型に座れない場合でも、正面から少しずれて座るなどの工夫をして、クライエントさんが話をしやすい状況を作るそうです。ただでさえ、クライエントさんは話しにくい内容を話そうとしているわけですから。
 商談など仕事の場合もL字型が有効です。真正面に座るよりもL字型に座ったほうが、商談がまとまりやすいと言われています。また、相手の座る位置にも気をつけた方が良いようです。前回にも紹介しましたが、人間は入り口に背を向けるとふいに襲われそうな気がして落ち着きません。同様の理由で窓を背にするのも落ち着かなくなります。また、心臓、つまり身体の左側を入り口に向けることも嫌がります。ですので、商談の相手を奥に座らせ、相手から見て入り口が正面右手に見えることが理想ということになります。さぁ、あとはアナタの腕次第!

セールス心理学―「No!」と言わせない商談必勝法

2004.1.16

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